「時は準廃墟の螺旋のように」

1998.1.25　於　東京都千代田区

みなさんこんにちは、AZTです。「『廃墟ファン』を名乗るHPなのに廃墟探訪が工事中」という不名誉な状況が続いてしまって申し訳ありません。ようやく記事が載せられます。といっても今回取り上げるのは残念ながら「準廃墟」。次こそは「廃墟」を掲載できるように頑張りますのでどうかよろしく。なお、今回は編集長と一緒でしたのでレポートは会話形式で掲載いたします。

編集長：ずいぶん歩くんだな…JR神田駅で集合なんていうからこの界隈だと思ったのに…なんかすでに神保町まできてるぞ？

AZT：すいませんねぇ神田駅集合にしたのは私がカレー食いたかっただけなんで(^-^)でもよかったでしょ？980円で食い放題なんだから。

編集長：ま、悪くは無かったが…しかしあの店のBGM、印象強すぎ

AZT：大丈夫です。そのうち口ずさめるようになりますから(^-^)

編集長：なりたくないぞ

AZT：…あぁ見えてきました。あれです。

編集長：うぉ！これは…なかなかキてるな。

AZT：惜しむらくは現在まだ使用中。というわけで「準廃墟」扱いです。

編集長：ここに住んでいる人間がいるってのも…いやこの辺の話題はまずいか。

AZT：だめですよ編集長が率先しちゃ(^-^)とにかく「準廃墟」なんで場所に関する詳しい情報は一切なし、写真もモノクロ掲載ってことにしますんで。

編集長：とにかくはいってみようぜぇ

AZT：だからダメですってば…まがりなりにも住んでいるひとがいるんですから。

編集長：………しかしこの壁の窓のデザインと壊れ具合、いいなぁ。

AZT：完成当時は「モダン」とか何とか言われてたんでしょうね〜それがこうなっているってのはファンにはたまらないですね。

編集長：落差が大きい程ファンとしての喜びも

AZT：大きくなる、と。ちょっと大通りに面した方に回ってみましょうか。

AZT：どうです、この鉄筋の剥き出し具合！（註：写真はちょっとわかりにくいかも…ひさしの部分です）

編集長：いや、こちらの窓も形こそ平凡だがなかなかだぞ

編集長：ん？こんな所に扉が…せっかくだから俺はこの青の扉を選ぶぜ！

AZT：『とにかくはいってみようぜぇ』ですでにナニなんですがそこまでやりますか(^-^)…昔はこっちが正門だったのでしょうかね？

編集長：表札（？）があったと思われる部分がしっかり削り取られていると言うのもなんだか意味深長だな

AZT：建物の所有者が途中で変わったんですかね？とにかく私達が写真に加工した訳では無いです、はい。(^-^)

編集長：もう一方の側面を見ようか。

AZT：こちら側は蔦がへばりついていて…どうも好きになれないですね。やはりコンクリ剥き出しでないと…

編集長：でもこのフェンスのへたり具合はなかなかだぞ、窓もこちら側の方が良い感じ。

AZT：うーん。今はまだ冬だからいいですけどこれが木の芽時になると緑の葉っぱをつけるんでしょ？やっぱ嫌ですよ。

編集長：余計な「対比」が付与されるのが嫌ってことこか？

AZT：というよりも緑に覆われた時の「土に還った」って感じが嫌ですね、廃墟なら廃墟らしく一切の生っぽいものから無縁であってほしいなぁ

編集長：ま、これは準廃墟だけどな。

AZT：そうでした。(^-^)一番生っぽいものがまだなかにいる（爆）写真には写さないようにしましたけど車は敷地内にとまっているし窓によってはエアコンの室外機が出ているし…

編集長：なによりさっきこの建物からカップルが出かけていったぞ（爆）

AZT：彼氏が立派なのか彼女の方が寛大なのか(^-^)

編集長：「家にこない？」って誘われて、きたらココ（爆）

AZT：私らが女だったら即オッケーなんですが(^-^)

編集長：…………このくらいにするか。

AZT：最後に一つだけ…これが「廃墟」として在ることはできるものなのでしょうかね？

編集長：まず無理だろうな。捨てられることが決定した時は取り壊すことがきめられた時だろう。こんな都心の一等地…景気が極端に悪くなればあるいは、それも空しい願いだな。

終わり

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